酒徒行状記

民俗学と酒など

モンキー・ハンティング

 月刊愛農という雑誌がある。

 その中の連載コラムに農家の方の愛用品を取り上げるコラムがあるのだが、2016年1月号を見ていたら、愛用品 東京マルイ電動ガン ヴェータ・スペツナズ 参考価格32000円’(バッテリー・生分解性BB弾含)がでていた。

 

www.tokyo-marui.co.jp

 

 農家の雑誌に、なぜ電動ガンと思ったら、猿対策につかうのだそうだ。

つかっているのは三重県いなべ市の安田義人さん。記事によると

 ・近隣の町には猿害対策でモデルガンに補助金を出していることを聞く。

 ・モデルガンの専門店に相談したら、音と威力と使い勝手からこれを勧められた。*1

 ・それまではロケット花火を使っていたが、発射までに時間がかかり、機動性に欠けていた。また射程距離も30m程度で短かった。

 ・ロケット花火は長期間置いとくと湿気るし、近隣の町ではそれが原因で山火事になったこともあった。

 ・電動ガンの射程は60m。40m~50m離れたところにいるサルの群れを襲撃することができる。

 ・40mも離れていれば猿も痛くはないと思うが、突拍子もないところから飛来物があると恐怖を感じるらしく、山奥へ逃げていく。そこをマシンガン片手に軽トラに乗り込み、先回りして追い詰める。

 ・マシンガンを使い始めてから猿の害は激減した。これからも見かけたら徹底して追い払いたい

 ということであった。

 

 ネット上でモデルガン片手に農家のじいさん・ばあさんが害獣駆除をやる写真が出回っているが、実際に使用している人のコメントを読んだのは初めてである。

 

matome.naver.jp

 山間の村で調査をしていると、猿害の話はよく聞くので、ぜひ使われると良いかと思います。

 

*1:銃器は全く詳しくないけどメーカのページを見ると、「ロシアの特殊部隊ヴェータが使用したとされているAKカスタムを再現したモデルです。AK47を市街地での対テロ任務用として軽量・小型にカスタムしたCQB(=近接戦闘)仕様となっています。バレルを限界まで短くし、ハンドガードにはフラッシュライトなどを装着するためのマウントレールを装備。それまで木製だったハンドガードやストックを樹脂製にすることで、狭い場所でも取り回しがよく、スピーディな行動が可能です。」とのことである。バレルが短いから軽トラにも持ち込みやすいし、またCQC仕様なので頑丈なつくりなので、多少雑な扱いをしても丈夫そうだ