酒徒行状記

民俗学と酒など

2006-01-01から1年間の記事一覧

長浜第4次調査

鹿島の翌週に行く。考えてみると三週連続で旅に行ったことになる。 今回は主に論考編で使う、香典帳の撮影と切符の話を聞く。 自転車を使った広範囲の調査を行ってみるが、途中雨に降られてしまい、自転車による調査は半日くらいしかできなかった。 でも、久…

鹿島合宿

上方紀行の翌週に行く。 今まで、流派には見習いとして参加していたのだが、今回、正式入門の免状(切紙)を頂く。 精進せねばと緊張したのかどうか、夜の懇親会では少しの酒で酔ってしまい、あまり酒を飲まなかった。 外国の支部の外人部隊が旨いテキーラを…

上方めぐり

7月アタマ、親戚の結婚式で大阪へ行く。 初日は家族で新幹線で大阪入りし、京橋のホテルに宿泊。 温泉付のホテルであった。夜、親族一同で宴会。 実は昼に知人の招待をうけて食事を取ったのだが、たまたま夜の親族宴会も同じ店となり苦笑する。 とはいえ高…

ぺ・ロンチョンと上方の酒

だいぶ間が空いたので、7月8月で行ったことをまとめて書いてみる。 まあ夏休みの総括ということで。 まずは、7月編

多敵の位

多敵のくらゐと云ふは一身にして多勢とたゝかふ時の事なり、我が刀脇差をぬきて左右へひろく太刀を横に捨て構ゆるなり、敵は四方よりかゝるとも一方へ追ひ廻す心なり、敵かゝる位ゐ前後を見分て先へ進むものにはやく行合ひ、大きに目をつけて敵打出す位を得…

「そうですか 今ポロロッカ星は14年に一度の春なんですね!野原一面に来世草や生肉花が咲き乱れ」

海つながりというわけではないが、夜、『NHKスペシャル 煙と金と沈む島』・『NHKアーカイブス「大海嘯」』を見る Nスペは温暖化問題について、海面上昇で国土を喪失していく南国ツバル・二酸化炭素の排出権をビジネスにするアメリカ・石炭採掘による二酸化炭…

Ascidian(アシディアン)の解体

実家の近所の魚屋で「ほや」を買った。 この魚屋、閉店間際に行くと、大きなトレイにその日の売れ残りを載せて、まとめて1000円という大安売りをしてくれるので、非常に気に入っている。 今日も大安売り目当てで買いに行くと、魚屋の兄さんがほやをおま…

長浜調査(第三次)

滋賀県の長浜市に調査に行ってきた。もう三回目であり、すっかり馴染みの町となった。今回も夜行バスによる現地入りであったが、今回は行きも帰りも同じ調査団の友人がいたので、比較的待ち時間等は気にならなかった 以下、出来事を羅列。 ・行きの米原のバス…

謝辞

「親知らず」は抜きましたが両親は健在です。あと抜歯のせいで誕生日宴会は延びましたが、親しい人からプレゼントは頂けました。 痛い思いはしましたが、ありがたや、ありがたや。 本日の末尾ながら謝辞を述べさせていただきます。

誕生日

というわけで誕生日を迎えました。 某漫画の遙子さんが、主人公、実ちゃんのとこへころがりこんで来た年と同い年になってしまいました。 ほんの少しだけ、遙子さんの「私には時間が無いの」という心境が分かってきた気がします。 「27にもなってバカなこと言…

親知らず

誕生日ということで親知らずを抜いてみた。 上の歯を抜いたから床下に投げなきゃ。唱え事はたしか・・・ というのは冗談で、親知らずを抜いたのはホントですが、誕生日だから抜いたわけでなく、たまたま歯医者の予約がかぶっただけです。 あと、「上の歯を抜い…

Mixiの歩き方

いくつかのニュースサイトで取り上げられていたスズキトモユさんの『アキヤマニア』内のエントリ『僕の考えるブログ文章術』(http://d.hatena.ne.jp/mhk/20060306/p1)を読んでみた。 スズキトモユさんの記事は、米光一成氏『ブログ文章術』(http://blog.e…

冬目景原画展

というわけで、表参道の冬目景展にいってきた。 ヘマをやって地図を忘れてしまい、駅から20分くらい青山通りを渋谷の方へ歩いたり、一本入った裏道をうろうろしたりと道に迷ってしまった。 でもお陰で、「オサレな街」ということで普段は敬して遠ざけている…

あなたも似た人

以上3作の感想を書いたが、実はこれらの本どれも、職場の近くの駅の地下鉄文庫で入手したりするものだったりする。(小説2つはともかく、まさか「ういういdays」が地下鉄文庫で入手できるとは思わなかった。ちなみに同時にももせたまみ『先生のお時間』6巻も…

レイモンド・チャンドラー『プレイバック』

こちらも再読。 ただしこちらは、一読目は強くは印象に残らなかったものの、再読すると非常に面白かった。 「あなたのように強い人が、どうしてそんなに優しいの?」に対する有名な答え「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格がない。(If …

ロバート・B・パーカー『ユダの山羊』

少し前に読了。 ロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズは昔、ハマってよく読んだが、最近の作はあんまり面白く感じらなかった。作品そのものが面白くなくなったのか、それとも私が飽きてきたのかはわからない。 この『ユダの山羊』はシリーズ初期か中頃…

犬上すくね『ういういdays』1巻〜3巻

読了。 内容の甘酸っぱさに萌え苦しむ(悶えにあらず)。内容は、あまりの甘酸っぱさにここに書くのがつらいため、各自amazon等を参照してくだされ。思えば、私は中・高と男子校だったこともあり、こんな甘酸っぱい経験なんか皆無であった。中高生の時にこれ…

伊藤勢

都内に帰った後、東中野のBookOFFに少し寄る。 伊藤勢の羅ゴウ伝(ゴウの字は漢字。)1巻を立ち読み。この人の作品は前の「斬魔剣伝」から好きなのだが、斬魔の続編(斬魔が掲載誌廃刊になったことにより仕切りなおし)のこれも、より一層面白かった。 …

オイシノコ

同じく、おばあさんから、逸見家でかつて正月に行われていた正月行事の話を聞く。 逸見家では大晦日の晩に、「オイシノコ」と呼ばれる団子を当主と甲源一刀流の門弟とでつくる。 このオイシノコは、1年の日数を象って365個が摩利支天の厨子に供えられ、…

甲源一刀流

合宿の帰り、小鹿野町の隣町、両神村に甲源一刀流の宗家の道場「耀武館」と甲源一刀流資料館の見学に寄る。 甲源一刀流はこの地域を発祥として全国に広まった流派で、中里介山の大菩薩峠の机龍之介が使う流派として一躍有名になった。 ここでは、その道場と…

小鹿野のこんにゃく

今回行った小鹿野には古武道の合宿の他、大学の恩師に民俗学のフィールドワークに連れてきてもらったこともあった。(昨年の正月の古鷹神社の門松準備の写真はその際の調査のもの) ここら辺の地域は群馬に近いせいか、こんにゃくが名産で、泊まった宿の料理…

長物

埼玉県小鹿野町の赤谷へ古武道の冬合宿に行く。 普段の稽古ではあまりやらない、杖術・棒術を教えていただく。 杖・棒・槍・薙刀は長物(ながもの)と呼ばれ、取扱が木刀や竹刀(正確には袋竹刀という竹刀の原型みたいなものを使う)といったものと違い、取…

水滸後伝

「水滸後伝」(作:陳忱 訳:鳥居 久靖 東洋文庫)、読了。 高校生の時から読んでみたかった一冊。 高校1年生の時に水滸伝を読み、その解説に「水滸伝文中の「李俊らは方臘討伐後、暹羅へ渡って国王となった」という記述から、後編が作成された」という記載…

「リスクテイカー」

川端裕人「リスクテイカー」(文藝春秋社2003.10刊)読了。 アメリカ、コロンビア大学のMBAを卒業した、日本人ケンジは、同じ大学の物理学研究生ヤンが作成した画期的な為替予測システムをもとに、級友と進行ヘッジファンドを設立する。 「T(turbulence)-…

新井薬師

ついでに足を伸ばして新井薬師も拝んでくる。 今回初めて知ったのだが、この薬師、眼病に霊験があるらしく、目の絵馬が奉納されていた。田舎へ民俗調査へ行った時にこの絵馬は見たことがあるが、まさか東京のこんな自分ちの近くでで見れるとは思わなかった。…

カイザー・メランジェ(Kaiser Merange)

訳すと「皇帝のメレンゲ(混合物)」。 なにかというコーヒーの飲み方の一種である。 カイザー・メランジュはオーストリアのコーヒーメニューのひとつ 皇帝がコーヒーにも卵黄を混ぜて飲んだことからウィーンのカフェに 広がり人気をよんだ 作りかたは、牛乳…

新井薬師のコーヒー

天気がよく、春めいた陽気だったので、ぷらぷらと散歩に出てみた。 夕方から小平で古武道の稽古があるのを、早めに家を出て、東中野から沼袋まで歩いてみたのだ。まだ花粉も飛んでおらず、散歩には実にいい日和であった

弔辞

もう一つ残念なニュースが。 デイーリーポータルZのライター宮崎晋平氏が亡くなったとの由。(「デイリーポータルZ製作日記2006年2月10日記事」http://dpz.cocolog-nifty.com/q/2006/02/post_a824.html) 氏のDPZの記事の「まぼろしのイスラムタウンへ」「…

神の道はしばしば暗く、決して楽しいものではない

職場がらみで、落ち込むニュースが・・・○| ̄|_ まだ趨勢が決したわけではないけど、もしかすると雇用条件や勤務形態が厳しくなるかも。 トピックのタイトルはロバート・B・パーカー『拡がる環』より。原文は"The ways of the Lord," I said, "are often dark…

夜姫

去年から「伺か」を導入している。(「伺か」の詳細については適宜Googleで参照してください。) 導入当初は「涼璃」(HP『かそけくかたれ』http://kasokeku.cool.ne.jp/)をよく使用していたが、今はみさきさんという方が作った「夜姫(月夜のおとぎばなし…