酒徒行状記

民俗学と酒など

2022-01-01から1年間の記事一覧

「话不多说 都在酒里」(話は多くを説かず、都て酒中にあり)-「第二弾白酒イベント中国茶房8で羊を齧り白酒で乾杯しよう!!」に参加するの記

日本中国白酒協会の「第二弾白酒イベント中国茶房8で羊を齧り白酒で乾杯しよう」の参加記です。

【作成中・いずれ追記】湯島聖堂の中国料理研究部をめぐって(1)中国料理研究部を主宰した原三七について

" id="はじめに">はじめに " data-en-clipboard="true"> 先日、ヒロオカ@shirlywang氏(広岡今日子氏)が、幼少期、湯島聖堂の中国料理研究部で食事をされた写真とツイートをtwitterに上げられた。 昔湯島聖堂で中国料理を出していたというのはほとんど伝説…

日本中国白酒協会のイベントに潜り込むの記

はじめに 最近、中国の現地味の料理が割と手軽に食べられるようになった。 従来日本人がなじんでいた広東や福建料理の味や、ジャパナイズされた餃子・ラーメンとは違う現地味の中華、いわゆる<ガチ中華>の店が増えてきた。また、激辛と花椒のしびれる味「…

鹿の胎児(ハラコ)を料理する(7)-鹿の胎児(ハラコ)を食べる意味

1.鹿の胎児(ハラコ)を食べる意味 さて、長々と書いてきた鹿の胎児(ハラコ)を料理するシリーズであるが、いよいよ最後に、まとめとして、なぜこの文章を記そうと思ったか、個人的な見解を記したいと思う。 日本・中国において鹿の胎児を食することは、生…

鹿の胎児(ハラコ)を料理する(6)-実食、酒香鹿胎山薬湯(ヂウシャンルータイシャンヤオタン)!(『鉄鍋のジャン』のノリで)

承前 前回、「 鹿の胎児(ハラコ)を料理する(5)-幡ケ谷龍口酒家の鹿の胎児と蛇のスープ - 酒徒行状記」で、料理の大まかな方針を立て、また龍口酒家のアドバイスをいただいた。 いよいよ、レシピの確定と調理・実食である。 ※なお、今回は調理前の食材…

鹿の胎児(ハラコ)を料理する(5)-幡ケ谷龍口酒家の鹿の胎児と蛇のスープ

承前 鹿の胎児(ハラコ)を料理するということで、日本、中国の鹿のハラコ食の文化を見てきた。 日本においても伝統的には、生薬または儀礼食として鹿のハラコを食する文化は存在し、また中国においても鹿の胎児は漢方薬の一種として珍重されてきたことが分…

鹿の胎児(ハラコ)を料理する(4)-「全鹿宴」と鹿料理

承前 前回「鹿の胎児(ハラコ)を料理する(3)-漢方薬「鹿胎」 - 酒徒行状記」で、中国における鹿のハラコの利用法として、漢方薬として利用と料理方法を確認した。 今回はハラコだけでなく、中国料理における鹿料理を確認することで、中国における鹿のハ…

鹿の胎児(ハラコ)を料理する(3)-漢方薬「鹿胎」

承前 さて、「 鹿の胎児(ハラコ)を料理する(1)-生薬とシカウチ神事 - 酒徒行状記」、前回「鹿の胎児(ハラコ)を料理する(2)-ジビエブームと鹿のハラコ料理 - 酒徒行状記 」で日本での鹿のハラコの利用について、調査をしてみたが、お隣中国ではど…

鹿の胎児(ハラコ)を料理する(2)-ジビエブームと鹿のハラコ料理

承前 さて、鹿の胎児(ハラコ)を料理する(1)-生薬とシカウチ神事 - 酒徒行状記 で見た通り、日本においても伝統的には、生薬または儀礼食として鹿のハラコを食する文化は存在したようであるが、現在のジビエブームにおいては鹿のハラコ料理はどのように…

鹿の胎児(ハラコ)を料理する(1)-生薬とシカウチ神事

はじめに カフェバー『BASECAMP』 www.cafe-basecamp.com のマスターA-sukeさんから「ハンティングで鹿を仕留めたら、妊娠していて腹に胎児(ハラコ)が入っていた。このままだと捨ててしまうけど、料理して食わないか?」とお誘いを受けた。 A-sukeさんは、…

Messieurs ç'est L heure(紳士諸君(禁酒法の)時間だ)-アブサン禁止令を皮肉ったポスターより

アブサン話続き。 1.カクテルとアブサン 以前、大正時代のカクテルレシピブックを研究した時*1、カクテルのレシピで、アブサンが多く使われていることに気が付いた。 アブサンの一般的な飲み方としては、水で割って白濁させて飲む、あるいは角砂糖と一緒に水…

アブサンツアー

友人から、「アブサンを飲みに行かないか?」と誘われた。 聞けば友人、実は今までアブサンという酒をを知らなかったが、イギリス人の知り合いに「日本であんなにうまいアブサンが飲めるとはしらなかった。大変いい店を見つけた」と言われ、がぜん、興味がわ…

ウクライナ、マンモスの牙の地図

十年ほど東京都市大学(旧名、武蔵工業大学)という大学で地理学の非常勤講師をしている。 今年もそろそろ来年度の講義準備をと用意し始めたところで、毎年、世界最古の地図の一つとして、ウクライナの「メジリッチ図」を紹介していることを思い出した。 196…

大槻豊と大月流合気術

先の右翼と武術で、血盟団の団員(黒澤大二と小沼正)の隠匿を手助けした人物として日本皇政会の武術師範国井善弥と大槻豊の二人の武術家を挙げた。 国井は鹿島神流の宗家であり、現代でも有名な武術家であるが、もう一人、大月流武道(大月流合気柔術)を開…

【メモ・書きかけ】安田浩一『右翼の戦後史』に出てくる武術・武道関係者

安田浩一『右翼の戦後史』(講談社現代新書)読了。 読了。昭和前期から現代の右翼の歴史をまとめたもの。この本では武術家の側面にはまったく触れられていないのだけど、木村篤太郎だとか石田和外などが出てきて、武術と政治の関係性に色々気付かされる。"…

カクテル<ミリオン・ダラー(百万ドル)>の発祥は横浜か?

ミリオン・ダラーという古いカクテルがある。 ジンとスイートベルモットをベースに、パイナップル、グレナデン、そして卵白でまとめるショートカクテルである。 飲んだことはなくても、「ミリオン・ダラー」(百万ドル)という豪儀な名前が気になった人もあ…