酒徒行状記

民俗学と酒など

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

鹿の胎児(ハラコ)を料理する(7)-鹿の胎児(ハラコ)を食べる意味

1.鹿の胎児(ハラコ)を食べる意味 さて、長々と書いてきた鹿の胎児(ハラコ)を料理するシリーズであるが、いよいよ最後に、まとめとして、なぜこの文章を記そうと思ったか、個人的な見解を記したいと思う。 日本・中国において鹿の胎児を食することは、生…

鹿の胎児(ハラコ)を料理する(6)-実食、酒香鹿胎山薬湯(ヂウシャンルータイシャンヤオタン)!(『鉄鍋のジャン』のノリで)

承前 前回、「 鹿の胎児(ハラコ)を料理する(5)-幡ケ谷龍口酒家の鹿の胎児と蛇のスープ - 酒徒行状記」で、料理の大まかな方針を立て、また龍口酒家のアドバイスをいただいた。 いよいよ、レシピの確定と調理・実食である。 ※なお、今回は調理前の食材…

鹿の胎児(ハラコ)を料理する(5)-幡ケ谷龍口酒家の鹿の胎児と蛇のスープ

承前 鹿の胎児(ハラコ)を料理するということで、日本、中国の鹿のハラコ食の文化を見てきた。 日本においても伝統的には、生薬または儀礼食として鹿のハラコを食する文化は存在し、また中国においても鹿の胎児は漢方薬の一種として珍重されてきたことが分…

鹿の胎児(ハラコ)を料理する(4)-「全鹿宴」と鹿料理

承前 前回「鹿の胎児(ハラコ)を料理する(3)-漢方薬「鹿胎」 - 酒徒行状記」で、中国における鹿のハラコの利用法として、漢方薬として利用と料理方法を確認した。 今回はハラコだけでなく、中国料理における鹿料理を確認することで、中国における鹿のハ…