酒徒行状記

民俗学と酒など

水滸後伝

水滸後伝」(作:陳忱 訳:鳥居 久靖 東洋文庫)、読了。
 高校生の時から読んでみたかった一冊。
 高校1年生の時に水滸伝を読み、その解説に「水滸伝文中の「李俊らは方臘討伐後、暹羅へ渡って国王となった」という記述から、後編が作成された」という記載があり、本の存在自体は知っていたものの、活字化されているのを知らなかった。
 
 期待通り面白くて、満足した。
 懐かしい梁山泊の面々と再会した気分である。
 文中、敵方であるが、日本人が出てくるのも面白かった。(倭兵は戦闘では梁山泊軍を追い詰めるも、道士公孫勝の道術により凍死してしまう。ここら辺は秀吉の文禄・慶長の役をネタにしてるということだけど、実際に日本人が文禄・慶長の役で凍死するってケースがあったのかしらん)