酒徒行状記

民俗学と酒など

入学式

 昨年の今頃は怪我をして入院をする羽目になったが、今年は大学院に入院することができた。
 というわけで、今日は入学式である。
 場所は横浜のみなとみらいにあるパシフィッコ横浜というイベント会場である。大学院生自体はそう多くないのだが、学部生と合同でやるので大きな会場を使い、なおかつ午前と午後の二部制で入学式をやるらしい。

 中目黒で東横線に乗り、みなとみらい線へ直通する。横浜の元町中華街駅には中華を食いに何度か行ったことがあるが、みなとみらい駅は初めてである。えらくにぎやかなところらしく、やはりみなとみらいに行ったことのない友人が、一度行ってみたいといっていたが、なるほど、ちょっとしたデパート並みのショッピングモールが併設されて賑やかなものである。

 モールを抜けるとすぐ会場である。式の始まる20分くらい前についたら、会場前のパティオでは大学の応援団とチアリーディングが演舞(というのか?)をやっていた。チアに萌えつつ眺めていると、観客の中にビデオカメラで撮影している男がいた。はじめ関係者かと思ったが、どうもその手の趣味の人らしい。多少気味の悪いことである。

入学式は学長挨拶やらなにやら。驚いたのは、学生課からカード破産の問題と性の乱れに対する注意がなされたことであった。
確かに大学生に蔓延する問題ではあるけれど、入学式で話すネタかしらんと思ってしまった。

成績優秀者などの発表の後は、吹奏楽部による余興の演奏会。
アイーダ序曲で始まる。入学式といえば大学祝典序曲をやるかなと思ったのだけれど、結局やらず。大学祝典序曲はこの間の南條竹則の『魔法探偵』でも話題に出ていたので、久しぶりに聞いてみたいものだと思う。家のどこかにCDがあったハズだが・・・
「越天楽」や「八木節」「さくら」など邦楽を吹奏楽にアレンジしたものも演奏される。トランペットやオーボエのソロパートなんかもあって、面白い。何だかジャズ調である
最後は吹奏楽部OBが作曲したという曲。タイトルはなんだか忘れたが「シーブリーズ」だかなんだかそんなタイトルだったかと。軽やかで余興には相応しい。

終了後、横浜駅で友人二人と落ち合い、祝いの宴会を開いてもらう。大学の同期と後輩の男だが、私がこれから行く大学院に先に入学したのである。
場所は横浜駅ビル内の「紅虎餃子房」。有名なチェーン店ではあるが、初めて入った。
名物の餃子はそこそこ。一番珍しく印象に残っているのは、酢豚であった。黒酢の甘い酢豚だが肉が拳骨大でやわらかく、普通の酢豚とは違う感じである。3人でビールピッチャー2杯を呑む。

2軒目は横浜駅そばの大楽とかいう和風の居酒屋に行く。同期の男は別件の宴会があるといって帰ってしまったので、後輩とさし。日本酒2杯ばかり、燗酒もつける。後輩はチューハイ。えいひれとほっけをつまみながら、後輩ののろけ話を聞く。9時ごろお開きにして帰路に着く。