酒徒行状記

民俗学と酒など

麹町「山塞」

 3月の14日は私の誕生日だったので、呑み仲間S氏に奢って頂く。新しい呑み屋を開拓するべえと、行ってみた。
 山形料理の店。
 えごと呼ばれる海藻をかためたものや、エイの煮凝り等を食べる。どれも珍しい。中でも旨かったのが、ひるっこ?というのか、山菜を合えたのが旨かった。若いネギみたいな辛味があり(でもネギよりやわらかい辛味である)、花粉症の私の鼻にもツンときて旨かった。これと芋煮を食うだけでも、この店にもう一度来る価値がある。
 この店は山形県の県民会館に併設しており、結構、地元からの出張の人も来るので、本場に近い味なのであろう。山形料理はラズウェル細木氏の『酒の細道』のエッセイくらいでしか知らんが、なかなかに食文化が豊かな地域であるようだ。

 2軒目はいつもの九段下の「GROTTA」。誕生日と言ったらカヴァを一杯サービスしてくれた。1軒目で日本酒を飲みすぎた舌には、口が変わってありがたい。
 しこたまのんで二日酔い。