酒徒行状記

民俗学と酒など

幡ヶ谷「龍口酒家」

 新宿は幡ヶ谷に「龍口酒家」という滅法旨い薬膳を食わせる中華屋があることを知ったのは、南條竹則氏の著作であった。『酒仙』や『満漢全席』などを読むと蒲田の中華屋としてでてくるのがそれである。当時は蒲田にあったのだが、今は幡ヶ谷の駅ビルの中に移ったのであった。ここには、やはり昔同じ職場でバイトに来てくれていた人(今回は女性)と、飲み友達S氏と3人で呑む。
 
 ここは面白い店で、料理のメニューが〆に頼む翡翠麺かチャーハンしかない。全て当日のお任せで出され、腹が一杯になりそうだったら、次のでストップしてくださいと頼むのだ。
 カオ(火+考)鴨というのだろうか、北京ダック風だけど皮だけでなく肉も食べられるという焼鴨・金針菜(百合の芽)の炒め物・鹿肉にカシューナッツを刻んでまぶした物。紹興酒よりブランデーとかのほうが合いそうじゃ。その他3皿ほどを食べる。焼鴨は以前食べた大塚の世界飯店のものより、上品な味わいであった。
 紹興酒とチャイナ-サワーをメインに飲む。やはり美味。

 二軒目は、歌が歌いたくなったという女性の発案で、近くのカラオケに行く。カシスウーロン旨い。トマトサワーなんてのがあったがやめといた。
 S氏、私にプリンス「When Doves Cry」を教え込もうとする。洋楽は無理です。