酒徒行状記

民俗学と酒など

バーのある人生 (中公新書) (新書) 枝川公一

読了。
入門書なので既に知っていることも多かったが、まずまず面白かった。
バーテンダーの職業を「癒し」と捉え、また「天職」とする人が多いことを示す点は『バーテンダー』と同系統である。
構成といい内容といい、漫画「バーテンダー」・アニメ「バーテンダー」の種本となったものかもしれないと思った。(今月でた新刊本だが、もとはdanchuの連載記事とのことなので)

 でもこういう記事に出てくるバーってどうしてもオーセンティックなバーが中心となってしまう気がする。(また「癒し」とか「職人」という視点でバーを捉えると特に)
 オーセンティックなバーだけではなく、町場のアメリカンカントリー風な店、や英国パブ風な店ってのも視野に入れてバーを紹介するってのもいいと思うけど。
 また、家で行うカクテルパーティーの文化についても触れてる本ってあまりないなと思う。日本ではカクテルパーティーってのがまずないからだろう。
 アメリカの飲酒文化研究の本などを一度あたってみれば何か記載があるかもしれない。

 なお、やはり読んでたらバーに行きたくなった。学校の帰りに東中野<ミントジュレップ>にでも寄り道しようかと思ったが、残念ながら時間とついでに金もなく、泣く泣くあきらめた。