酒徒行状記

民俗学と酒など

永田町の「萌え?」

 今日は呑むまいと決めていたのに、よく可愛がってもらっている上司に「残業済んだら新年会がてら呑まないか」とお誘いを受ける。
 日ごろお世話になっている方への御挨拶ぢゃ。意志薄弱という莫れ。「喜んで」と答えておいた。

 場所は、全国町村会館というビルのなかにがある「ペルラン」という洋風なレストランである。
 しゃれたフレンチっぽいのも出すが、夜は2500円位からの呑み放題のメニューなんかもあって、わが社のちょっと年配の方が良くご贔屓にする店である。
 
 この店が面白いのは、この店はB1に位置する洋風な店だが、実はビルの最上階には「さいかち」という和風の店もあって、一部のメニューの交換をやっている点である。
 すなわち、上のさいかちでも下のペルランのポテトフライやエスカルゴなんかが食えるし、下のペルランでも刺身やら蛸の酢の物が食えたりするわけである。
 察するに経営母体が一緒なのではと思う。(もしかすると単に提携してるのかもしれぬが)


 面子は4人、2人が先に始め、私ともう一人がそれぞれ遅れてきた。
呑み放題でビールをピッチャー複数本、一合のお銚子を都合8本ばかり、皆で呑む。
 私はここで初めてエスカルゴを食ったが、今回もこれを頼む。オリーブオイルが染みて旨い。
 まだ松の内のせいか客も少なくゆっくりと落ち着いて呑めた。


 ところで今回呑んでいて−じつは相当量酔った目もあって、書いている今は少し自信がないのだが−この店ホールのウェイトレスさんの制服がえらくメイド風なことに気づいた。
 私は寡聞にしてその手の知識が少ないが、もしかすると一昨年あたり話題になった霞ヶ関の第五合同庁舎の「馬車道」と双璧を成す、霞ヶ関〜永田町周辺のその手のマニアにはうける場所かもしれない。


 もし上記で推理したとおり経営母体がいっしょならば、かたやちょっとメイド風な洋風のウェイトレスさんのいる店(ペルラン)と、渋い和装の仲居さんのような(といってもホールをやってる方は若い方で、ペルランと同年代の20代の年齢層の女性が多いと思われる。私は年齢を伺った事はないが、帯の根付がえらくファンシーな点からの推測だ)給仕さんのいる店(さいかち)を両方持ってる経営母体というのは、なかなかに営業戦略のある会社ではなかろうか。
 

 ま、興味とお閑のある方は一度両方に行ってみると良いかもしれませぬ。
 但し、「あんなとこはまだまだ「萌え」には甘い」といわれる先達の批判に耐えうるほど自分の目に自信がないのでクレームは受け付けませんのであしからず。