酒徒行状記

民俗学と酒など

斎藤酒場のカレーコロッケ

 カツカレーには満足したが、惜しむらくは病院なので酒がない。そこで食った後、定番の斎藤酒場に行く。ここの名物の一つがカレーコロッケなのだ。
 一人ゆっくり、読みさしの司馬遼太郎の『街道を行く』を眺めながら、ほふほふとカレーコロッケを食い、焼酎梅割りと日本酒で楽しい時間をすごしたのであった。つまみ一品と焼酎梅割り2杯と熱燗1杯で940円なり。

 ああ、それにしてもなんと十条とははすばらしい町であろうか。
 病院のカツカレーも旨かったが、斎藤酒場の味は更に格別である。こういう店が職場のそばにあれば、毎晩呑んでも懐を痛めないのにとつくづく思う
 和食に飽きれば、少し離れた四川料理の「栄児」に行けばいいし、韓国料理の「チング」も安くて旨い、古本屋も駅前にあるし、風情のある銭湯「久保湯」も駅前だ。
 
 入院という不思議な縁で知った町だが、私は十条を気に入っているのであった