このページからご覧の方は、中国酒「白酒(バイジュウ)」初めての人でもわかる読み方辞典(序)からご覧ください。
中国酒「「白酒(バイジュウ)」初めての人でもわかる読み方辞典(3)」では、その他、恣意的に私が好みの白酒をあげていく。
・孔府家酒
繁体字表記:孔府家酒
ピンイン:kǒngfǔ jiājiǔ
ピンインカタカナ表記:ゴンフージアジュウ
日本語漢字表記:孔府家酒
日本語慣用読み:こうふかしゅ
備考:山東省曲阜市のお酒。
孔府の孔は「孔子」の孔で、孔子を生んだ市であることを示す。私の白酒の飲み始めはこれで、よく四谷の中華料理屋<姜大公>でこれを友人と飲んだ。
甕を模したボトルもかわいい。度数も低いので入門には最適。
・老龙口
繁体字表記:老龍口
ピンインカタカナ表記:ラオロンコウ
日本語漢字表記:老龍口
日本語慣用読み:らおろんこう
備考:瀋陽のお酒。味も値段もよく日常飲む用に愛飲している。
このお酒には酒造りに適さない苦い水(鉄分の多い水)を恩を受けた龍が、よい甘い水に変えたという有名な伝説がある。
やはり白酒も水が命なのである。
・紅星二锅头
繁体字表記:紅星二鍋頭
ピンイン:hóngxīng èrguōtóu
ピンインカタカナ表記:ホンシン アルグォトウ
日本語漢字表記:紅星二鍋頭
日本語慣用読み:こうせい あるぐおとう/ほんしん あるぐおとう
備考:北京のお酒。赤い星は言わずと知れた共産主義の印である。
安くていいのだけど、私は少し荒く感じてしまう。まだ試したことはないが、これと北京名物の鹵煮を合わせるとよいのかもしれない。
昔、高田馬場に<人生一串>という北京の鹵煮がとてもおいしい店があった。
ここがまだあるうちに、試してみればよかった。
この店はなくなってしまったが、北京の鹵煮、食べさせてくれる店ないかな。
中国語のレッスンすんだので、北京式モツ煮屋で江小白飲みながら調査のデータ整理。
— 酒徒吉風 (@syutoyoshikaze) 2020年1月23日
五香毛豆つまみながらだとpcいじれないな困った pic.twitter.com/qTt9bb9Fql
・金門高粱酒
繁体字表記:金門高粱酒
ピンイン:jīnmén gāoliáng jiǔ
ピンインカタカナ表記:ジンメン ガオリャンヂウ
日本語漢字表記:金門高粱酒
日本語慣用読み:きんもんこーりゃんしゅ
備考:台湾は金門島の白酒。台湾で白酒というと大抵これである。
生産している金門島には一度行ってみたい。
おとなしい台湾料理には合わせにくい(むしろ紹興酒やビールのほうがあう)のだけど、台湾で四川料理などを食べるときには重宝する。
高田馬場の餃子屋ムロではこれに蜂をつけた薬酒を飲ませてくれる。
高田馬場、餃子荘ムロの二階。チャップスイとスズメバチ酒。良い台湾料理であった pic.twitter.com/6wkeTbIOPo
— 酒徒吉風 (@syutoyoshikaze) 2021年12月6日
・江小白
繁体字表記:江小白
ピンイン:jiāngxiǎobái
ピンインカタカナ表記:ジャンシャオバイ
日本語漢字表記:江小白
日本語慣用読み:じゃんしゃおばい
備考:若者向け白酒の火付け役となった白酒。
カバーに書かれているなぞのポエミーな中国語とそれをちょっと機械翻訳した感じの日本語訳を見たことがある人も多いのではないだろうか。私はあの詩、結構好きです。
これにはフルーツフレーバー(桃風味などがある)があるが、完全に駄菓子フレーバーなので、好みがわかれるかと。私はフルーツフレーバーの方は、下手に割るより冷凍庫などで冷やして飲む方がいいと思います。
ところで江小白のアニメもあるらしいので、これはいつか見たいと思っています。