酒徒行状記

民俗学と酒など

小岩の楊州飯店のこと

 南條竹則氏の『ギョウザとわたし: 餃子和我』を買った。
 今はなき小岩の楊州飯店の記載があり、大変懐かしくなった

 「この店の自慢料理はたくさんあったが、看板に書いてあったのは、腸詰(看板には「腸ズメ」となっていた)、ビーフン、イカ団子、唐墨だった。腸詰は何といっても天下一品で、あんな素晴らしいものには、もう一生出会えないだろ うという自信がある。」(南條竹則. ギョウザとわたし: 餃子和我 (Kindle の位置No.680-683). Wakusei to Kuchibue. Kindle 版. )

私が小岩の楊州飯店を知ったのは南條氏の小説『酒仙』のおかげであった。
あの小説と楊州で、私は中華料理に目覚めたのだった。
当時中野に住んでいたが、一時は毎月のように通っていた。

氏の文章を読むと、あのころ楊州で食べた味が舌によみがえってくる。
私も時間のある時、楊州の思い出をまとめてみよう